心理セラピー資格と心理カウンセラー資格の違いについて


最初に、カウンセラーもセラピストも資格を取得することで名乗ることができます。専門知識を有していない人でも資格取得はできるのです。むしろ、資格取得時に初めて勉強をする人も珍しくはありません。

心理セラピー資格と心理カウンセラー資格の違い

カウンセラーとセラピストの違いについてですが、大きな違いはカウンセリング時の立ち位置です。簡単に言うと、心理カウンセラーは悩みを聞いてくれる相談員的な位置づけにあります。これはカウンセラーと名前のつく他の資格にも同じことが言えるのです。相談者の悩みは聞きますが、最終的な判断は相談者に任せるものであり、愚痴を吐き出させてすっきりさせると言えば分かりやすいかもしれません。

心理セラピストは相談者の悩みを聞いて、解決できるようにアドバイスをしてくれます。相談者を悩ませている状況からどうすれば脱出できるのか、心を沈ませずにすむのかなど具体的な案を出してくれることがあります。
カウンセラーとセラピストの違いとしては、悩みを聞くだけの人とアドバイスを行う人、この立ち位置という点がが2つの資格の大きな違いです。

一見すれば心理セラピストの方が親身になってくれるのではないか、というイメージがありますが心理カウンセラーがアドバイスを行わないことには理由があります。それは相談者が自発的に解決できるように促すという目的があるからです。
心の病の程度にもよりますが、アドバイスばかりを行うとカウンセラーやセラピストに依存するケースもあり、小さなことも自分では決められなくなることがあるのです。こういったケースを防ぐために、カウンセラーは必要な時だけアドバイスをするのです。
もちろん心理セラピストもその辺の線引きをしてから、アドバイスを行うようにしています。

心理カウンセラーも相談者が不安に感じていることを、そのまま放置はしません。最低限のアドバイスだけを行い、心理セラピストは親身に相談に乗るという形を取ります。どちらの方法が正しいのか、現時点でははっきりと言えません。どちらも考えがあって行われていることであり、どちらの方法も相談者のためになるからです。

どちらの資格を取得するか悩んでいる場合、両方の取得を目指す人も少なくありません。どちらの資格もメンタルケアの仕事をする上で役に立ちますし、両方取得するからこそ見えてくることもあるでしょう。
取得している資格の数で優秀かどうかが決まるわけではありませんが、資格取得数が少ないよりは多い方がいい印象です。自身のスキルアップにも繋がるので、資格は積極的に取得していくようにしましょう。


セラピスト資格TOP