アニマルセラピストは内閣府認証NPO法人・日本アニマルセラピー協会が主催する認定試験です。福祉や介護、教育に医療、様々な現場で活躍が期待される資格でもあります。
動物とのふれあいが医療効果を高めることも証明され、アニマルセラピストの資格は更に注目を浴びています。仕事で疲れて帰宅した時、愛犬や愛猫と触れ合うことでストレスが軽減した経験を持つ人もいるでしょう。そういった癒し効果で、様々な人の心を癒すのがアニマルセラピストなのです。
アニマルセラピストの仕事内容と給料
アニマルセラピストの仕事はどんなものなのかと言うと、大きく分けて2つです。
医療行為の一部として考えられるアニマル・アイスティッド・セラピー(動物介在療法)と癒し効果を与えて生活を豊かにするアニマル・アシスティッド・アクティビティ(動物介在活動)です。端的にいえば、どちらも動物が持つ癒し効果で人間の心のケアをする仕事という意味です。
基本的にアニマルセラピストの仕事は、高齢者や障がい者の心をケアする内容がほとんどです。犬などの触れ合いやすい動物と接することで沈んだ心をケアするのです。高齢者や障がい者だけが対象ではなく、病気の子供と動物を触れ合わせる場合もあります。
他にも震災の被災者たちの心を癒すために、ボランティアで定期的に被災地に赴くアニマルセラピストもいます。
そして、アニマルセラピストの給料についてですが勤務地によって多少の差はありますが、基本給は大体15万円~20万円前後と言われています。
アニマルセラピストだからという理由で、特別お金が儲かるわけではありません。どちらかと言えば、契約社員や派遣社員と同じ程度と言えます。
アニマルセラピストを募集しているのは、たいていが介護施設です。介護施設で働く人がスキルアップのために資格を取得するケースも少なくありません。
他にもアニマルセラピストとして雇われるのではなく、独立をして開業するという方法もありますが給料は出来高制になるため、安定した収入を得るにはそれなりの経験が必要です。
ですが、経験と実績を積んで上手く独立ができれば実力や工夫次第で相場よりも大きな収入を得ることができます。
独立することを視野に入れていたとしても、まずはどこかの施設で雇ってもらい、アニマルセラピストとして実績を積んでいくのが最良でしょう。
アニマルセラピストは、高齢者や病気で悩む患者の心を癒せる大切な仕事です。今は使う予定がなくても取得しておいて決して損のない資格なので、興味がある方や現職が介護福祉関係の方は前向きに検討してみてください。