海外では公的資格が設けられていますが、日本でアロマセラピストの国家資格はありません。誰でもアロマセラピストを名乗ることが可能です。
アロマセラピストの試験概要と難易度について
アロマセラピストは公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催する資格試験です。資格を取得するためにはAEAJ会員であること、アロマテラピーアドバイザーの資格を取得していること、認定スクールでアロマセラピスト必修履修科目を修了している証明書を提出すること、トリートメント実技試験に合格すること、カルテ演習を修了していること、資格登録手続きをすること、と多くの条件を求められます。
アロマセラピストの必須履修科目には、標準カリキュラムと必須履修科目の2つがあります。標準カリキュラムは146時間以上で、アロマセラピストが身につけるべき知識や能力をすべて学ぶことが出来ます。必須履修科目は30時間以上で、アロマセラピストになる上で必要な分野のみを学ぶことができます。こちらを修了すると、試験の受験条件を満たせますので、早く資格を取得したい方は必須履修科目の履修をオススメします。
アロマセラピストの試験合格率は約40%となっています。アロマテラピー検定試験は約90%の合格率を誇っていますので、そちらと比べるとやはり難易度は高めです。
正答率が80%以上で合格となり、受験形式は選択回答式80問と、実技試験・カルテ演習があります。アロマセラピストの資格は取得すると扱える範囲が広い分、取得までの道のりは険しいのでしょう。
受験料は税込みで約5千円ですが、会員登録やスクール通学費、合格した際の登録認定料を合わせると結構な金額になります。
しかし通うスクールによって金額が変わりますので、一概に必要な予算の目安をお伝えするのは難しいです。標準カリキュラムを受けるのか、それとも必須履修科目のみを受けるのかでも金額は変わってきますが大体30万円~50万円が必要だと考えているといいでしょう。
アロマセラピストの資格は、現時点で日本ではアロマ系資格の中で最上位の資格です。海外では、更に難易度の高い資格もありますが難しい資格に挑戦する前に、アロマセラピストの資格を検討してはいかがでしょう。
受験実施は5月と11月の2回です。全国から受験が出来るように合計10ヵ所で行われているので一番近い会場に行くといいでしょう。結果は6月と12月の受験から約1ヶ月後に発表されます。
サロン開業などを目指す人、美容業界に就職したい人には特に役立つ資格です。主に女性がメインで取得傾向にありましたが、近年は男性が取得するケースも増えてきていますので安心してください。