音楽に公的な資格はありません。民間資格で音楽療法士や音楽セラピスト、心理ミュージックアドバイザーなどの資格が取得できます。ですが、ただ音楽に詳しいだけでは資格取得はできません。音楽に関する技術、ピアノやバイオリンの知識も有する必要があります。
他にも人の心に触れるのですから、心理学なども学ばなければなりません。これらは必須ではありませんが、心理分野を学ぶことで人の心により強く訴えることが出来ます。
音楽に関するセラピー資格の種類と取得方法
これらの資格を取得するためには、通信教育、専門学校など資格によって異なります。多くの知識を求めるならば、専門学校に通うことをオススメします。
通信教育で取得できる資格もありますが、ひとりだと分からない部分をそのままにしてしまう人がいます。専門学校に通えば、教師や同級生などに聞くことができるため、疑問を疑問のままにしないでいられるからです。
他にも専門学校では実習などもあり、高度な知識を学べるというメリットもあります。
ですが、中には仕事をしているため学校に通えない人も少なくはありません。学校に通えない人のために、通信教育や夜間学校を展開している資格もあります。
しかしすべての資格が展開しているわけではないので、資料を取り寄せた時にでも問い合わせた方が確実でしょう。
資格取得に関してですが、音楽療法インストラクターやメンタル心理ミュージックアドバイザーは在宅で受験できます。音楽セラピストについては最高6ヶ月の通信教育が必要となります。一番取得の条件が厳しいのは音楽療法士です。
音楽療法士の資格を取得するためには、日本音楽療法学会正会員であること、学校法人を有する専門学校、高等学校、短期大学、大学のいずれかの修了証を有していること、臨床経験5年以上を有していることと、なかなか厳しいものばかりです。特に最後の臨床経験5年以上という条件を満たせずに、資格取得を断念する人も少なくはありません。
他にも音楽試験を受験すること、関連分野を18単位取得しているなど、音楽療法士の資格取得までの道のりは長く険しいものです。
音楽療法士に比べて、音楽インストラクターや心理ミュージックアドバイザーは特別な受験資格は必要なく、在宅で気軽に受験を行えます。
費用は1万円でインターネットから申し込むことができるので、音楽療法士に比べると気軽さはあります。合格基準は70%以上となっており、基本的な知識を有していれば合格できるようになっています。
しかし、基準が70%以上だからと言って決して簡単なものではありません。
長い時間をかけてでも、しっかりとした技術を身につけ、資格を取得したい人は音楽療法士、なるべく時間を掛けたくない人は音楽インストラクターや心理ミュージックアドバイザーを目指すといいでしょう。