メンタルセラピストとは、一般社団法人日本メンタルセラピスト協会が主催している検定試験です。患者が一人では解決できないことを一緒に考えて、アドバイスを行うことが出来ます。
メンタルセラピストの概要と仕事内容
メンタルセラピストに必要なことは、患者と向き合うことです。共感、聞く、理解、説明、話す、これら5つをきちんと出来なければ適切なメンタルセラピストとは言えません。目に見えない心という部分を扱うからこそ、患者と自分の心を共感させなければいけません。
ただし、共感だけでは患者のためにはなりません。例え厳しいことだとしても、患者のことを考えるならば指摘しなければならない場合もあるのです。メンタルセラピストとは患者を甘えさせるだけではなく、きちんと正しい道筋を見つけてあげるのも仕事の1つなのです。
メンタルセラピストの資格は、様々な場所で活用できます。メンタルケアを主とする心療内科はもちろん、介護施設での入居者とのコミュニケーションでも役立つのです。特に身体が不自由な人にとって『話す』という行為は重要であり、誰かに話を聞いてもらえることで患者や施設入居者の不安や恐怖を解消できます。
他にも子供のいる母親でも活用ができます。子供は悩み事を抱えていても、なかなか親に相談ができません。ですが、メンタルケアの資格を持っていることで子供が僅かに発しているSOSにも敏感に対応出来ます。
メンタルセラピストの資格取得のためには、書店で『メンタルセラピスト検定テキスト』を購入してください。購入したテキストで自主学習を行い、自信がついた時点でHPより検定希望の申し込みを行います。
ただし別途受験費用が発生します。
60分で100問の問題を解き、80点以上の点数で合格となります。不合格の場合は再度受験をしなければなりませんが、合格の場合は写真をアップロードすると、1ヶ月以内に免許証が届いて、メンタルセラピストとしての活動を始められます。
メンタルケアは年々必要性を増していますが、圧倒的にその人数が足りません。資格取得後は心療内科などで活躍をする人が増えています。
メンタルケアが必要な高齢者が暮らす介護施設などでは、特にメンタルセラピストが必要とされています。メンタルセラピストの仕事は患者をきちんと観察して、どのようなことに悩んでいるかなど細かな点まで見極めることが大切です。いくら資格を持っている相手だからと言って、最初からすべてを打ち明けてくれる患者ばかりではないからです。
悩んでいる人の悩みを適切に聞いてあげ、アドバイスをしてあげたいと考える人にはぴったりの資格です。興味のある方は、独学でチャレンジできますので検討してみましょう。